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DVDStyler は、AVI, MOV, MP4, MPEG, OGG, WMV などの動画ファイルから家庭用
DVD プレイヤー(レコーダー)で再生可能な DVD ビデオディスクを作成する DVD
ビデオ オープンソースソフトウェアです。
DVD ビデオメニュー編集が可能で、静止画のスライドショーの作成、複数の字幕および音声トラックの追加、背景画像用の画像ファイルの取り込みなどが可能で、GUI
( グラフィカルユーザインターフェース ) により簡単な操作でオリジナルの DVD
ビデオを作成することができます。
作成者 : Alex Thuring http://www.dvdstyler.org/ja/
DVDStyler ダウンロードページ : https://www.fosshub.com/DVDStyler.html
カテゴリー : DVDビデオオーサリング
ライセンス : フリーソフト
動作環境 : Linux、Mac OS X、Windows
※ このページでは、Windows版 についての内容を掲載しています。
主な機能
- 対話的メニュー付きの DVD ビデオの作成と焼付け
- 独自の DVD メニューを作成することも、あらかじめ用意されたメニューの雛形から選択することも可能
- 静止画のスライドショーの作成
- 複数の字幕および音声トラックの追加
- AVI, MOV, MP4, MPEG, OGG, WMV その他のファイル形式に対応
- MPEG-2, MPEG-4, DivX, Xvid, MP2, MP3, AC-3 その他の音声および映像形式に対応
- マルチコアプロセッサーに対応
- MPEG および VOB ファイルを再エンコードなしで利用可能
- 一枚の DVD で複数形式の音声・映像ファイルを使用可能 (タイトルセットに対応)
- ドラッグ & ドロップに対応した利用者本位のインターフェース
- SVG に基づいた、柔軟なメニュー作成
- 背景画像用の画像ファイルの取り込み
- ボタン・テキスト・画像その他の視覚オブジェクトをメニュー上に任意に配置可能
- ボタンや視覚オブジェクトのフォント、色、その他のパラメーターの変更
- ボタンや視覚オブジェクトはすべてサイズ可変
- あらゆるメニューオブジェクト、およびメニュー全体の複写
- DVD スクリプティングによるナビゲーションの独自設定
出力サポートフォーマット
- DVD ディスク, DVD フォルダー, VOB ファイル
- ▼ DVDStyler ダウンロードページ ▼
>> http://www.dvdstyler.org/ja/ダウンロード
DVDStyler ダウンロードページ内の Windows binary: 『 DVDStyler-2.0.1-win32u.exe
』 をクリックして Sourceforge.net のダウンロードページに移動し DVDStyler
インストールプログラムをダウンロードします。
※ ファイル名:DVDStyler-2.0.1-win32u.exe の数字部はバージョンにより異なります。
取得した DVDStyler セットアッププログラムを実行し初めにインストール中に利用する言語を選択します。
この段階で 『 日本語 』 を選択すれば DVDStyler の初回起動時から日本語表示での使用ができます。
DVDStyler セットアップウィザードに従いインストールを行います。
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- DVDStyler を起動すると最初に 『ようこそ』 の画面が表示されます。
新規に DVD ビデオを作成する場合は、『 プロジェクトを新たに作成する 』 にチェックを入れてディスクラベル、ディスク容量、映像品質、映像形式
( PAL 720x576 / NTSC 720x480 )、横縦比 (4:3 / 16:9 )、音声形式 (
MP2 48 KHz / AC3 48 KHz ) の設定を行います。映像形式は日本国内で販売されている
DVD プレイヤー( レコーダー ) で再生する場合、日本で標準規格として採用している
NTSC を選択します。 ( NTSC...アメリカ、日本、韓国など / PAL...ヨーロッパ、中国など
)...※ 後で設定可能な項目ですのでこの段階で設定しなくても問題ありません。
DVD メニュー用テンプレートを選択して 『 OK 』 をクリックします。テンプレートを使用しない場合は、『
テンプレートを使わない 』 をクリックしてオリジナルの DVD メニューを作成します。
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DVD ディスクに書き込むビデオファイルを DVDStyler に追加します。
- DVDStyler 画面左の 『 ファイルブラウザー 』 を選択してメディアファイルをドラッグ
& ドロップまたは画面上の 『 ファイルの追加 』 やファイルメニューより
『 DVD 』 → 『 追加 』 → 『 ファイル 』 などでDVDStyler にメディアファイルを追加します。
サポートされているフォーマット
- 4X Technologies フォーマット、IFF フォーマット、Funcom ISS フォーマット、MTV
フォーマット、id RoQ フォーマット、ADTS AAC、AC-3、American Laser Games、3GPP
AMR file フォーマット、CRYO APC フォーマット、ASF フォーマット、SSA/ASS
フォーマット、SUN AU フォーマット、AVI フォーマット、AVS フォーマット、Bethesda
Softworks VID、Brute Force & Ignorance、Interplay C93、Apple Core オーディオ
フォーマット、Chinese AVS ビデオ、D-Cinema オーディオ フォーマット、Dirac、DNxHD
(SMPTE VC-3)、Delphine SI、DTS、DV ビデオ フォーマット、DXA、Electronic
Arts Multimedia、Sega FILM/CPK フォーマット、FLAC、FLI/FLC/FLX、FLV フォーマット、GSM、GXF
フォーマット、H.261、H.263、H.264、id Cinematic フォーマット、MJPEG、Ingenient、Interplay
MVE フォーマット、lmlm4、MPEG-4 (DivX/Xvid)、Matroska、MLP、Yamaha SMAF、QuickTime、MPEG
オーディオ layer 3 (MP3)、Musepack、Musepack SV8、MPEG-1、MPEG-2 TS / PS、NUT
フォーマット、Nuppelビデオ フォーマット、Ogg、Sony OpenMG オーディオ、Sony
Playstation STR フォーマット、TechnoTrend PVA、QCP、REDCODE R3D フォーマット、raw
ビデオ フォーマット、RL2 フォーマット、RealMedia、RPL/ARMovie フォーマット、RTSP
input フォーマット、PCM、Beam Software SIFF、Smacker ビデオ、Sierra SOL
フォーマット、SoX native フォーマット、Flash フォーマット、THP、Tiertex
Limited SEQ フォーマット、8088flex TMV、TrueHD、True オーディオ、VC-1、Sierra
VMD フォーマット、Creative Voice file フォーマット、Sierra VMD フォーマット、WAV
フォーマット、Westwood Studios、Maxis XA File フォーマット、WMV フォーマット
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テンプレート Basic から生成されたメニュー 1 をクリックして選択状態にします。
メニュー1 に自動生成されたDVD ディスクタイトル上で右クリックし表示されるメニューから
『 プロパティ 』 を選択しタイトルの編集画面を表示します。
テキスト:にDVDディスクタイトルを入力し文字の色、枠線の色、枠線の幅、背景の色、表示位置、文字フォント、文字サイズなどの設定を行います。
タイトルに日本語に含まれている場合は、『 フォント設定 』 ボタンをクリックし『 MS UI Gothic 』 や、『 MS ゴシック 』、『メイリオ 』 などの日本語対応のフォントを選択する必要があります。
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メニュー1 に自動生成されたメニュテキストボタン上で右クリックし表示されるメニューから
『 プロパティ 』 を選択しメニューボタンの編集画面を表示します。
ボタンが押されたときのアクションと外観を編集します。
- アクション
- ジャンプ先
ボタンが押された時のアクションを選択します。
- メニュー 2...テンプレート 『 Basic 』 で作成されたメニュー 2を表示します。
- タイトル 1...タイトル 1を再生します。
タイトル 1、タイトル 2...と追加したタイトル数分のジャンプ先がリスト選択可能になります。
( ビデオファイルが追加されていない場合はタイトル1*だけが選択可能になります。 )
- チャプター
チャプターを指定してジャンプする場合に選択します。タイトルの先頭にジャンプする場合は、チャプター1(デフォルト値)を選択します。
- 全タイトルを再生(オプション)
指定されたタイトル再生後他のタイトルを連続して再生する場合は、『 全タイトルを再生
』 にチェックを入れます。
- カスタム
動作を指示するコマンドを直接入力します。(ジャンプ先の選択では指示できない動作を指示する場合にコマンドを直接入力します。)
- コマンド例
- call menu 1; [ メニュー1を呼び出し ]
- call last menu; [ 最後に利用したメニューを呼び出し ]
- call vmgm menu 1; [ VMGMメニュー1を呼び出し ]
- call menu entry ptt; [ チャプターメニュー呼び出し]
- jump title 1; [ 最初のタイトルへジャンプ ]
- jump title 2; [ 2番目のタイトルへジャンプ ]
- ボタン間のリンク
メニュー内のフォーカスの移動を矢印キー(←↑→↓)で行う場合のジャンプ先を指定します。通常はデフォルト値の 『 自動 』 を選択
- 外観
( 丸印付きテキストボタンの設定内容です。設定可能な項目はボタンの種類により多少異なります。
)
- ラベル
表示するテキストを入力します。 テキストに日本語に含まれている場合は、『
フォント設定 』 ボタンをクリックし『 MS UI Gothic 』 や、『 MS ゴシック
』、『メイリオ 』 などの日本語対応のフォントを選択する必要があります。
- 文字の色
文字の色と不透明度 (100 % = 不透明 ) を選択します。
- 丸印の色
通常時、選択時、実行時に表示される丸印の色を選択します。
- 丸印の半径
丸印の大きさを半径で指定します。
- 位置
ボタンの表示位置をX座標、Y座標で指定します。(メイン画面にてGUIにより変更可能です。)
- 大きさ
ボタンの大きさを幅×高さで指定します。(メイン画面にてGUIにより変更可能です。)
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ボタンを追加する場合は、DVDStyler 画面左の 『 ボタン 』 を選択してお好みのデザインのボタンをドラッグ
& ドロップして追加をします。
追加したボタンについてもボタンを 『 右クリック 』 → 『 プロパティ 』 によりアクション
( コマンド ) 及び外観の設定を行います。
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- その他のメニューアイテムとして楕円、フレーム枠、画像( jpg、bmp、png、tif、gif、pnm、pcx、ico、cur、ani、tga、xpm
)、短形 ( 四角形 )、影付きテキスト、テキストの追加を行うことができます。DVDStyler
メニュー編集画面上で 『 右クリック 』 → 『 追加 』 → 『 追加するアイテム
』 でメニューにアイテムを追加します。
追加されたアイテムの外観を設定する場合は、アイテムを 『 右クリック 』 →
『 プロパティ 』 を選択します。
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- メニュー画面上または画面下のメニューのサムネイル画像上で 『 右クリック
』 → 『 プロパティ 』 でメニュー編集画面を表示します。
メニュープロパティ
- フォーマット
- フォーマット:NTSC 720x480 または PAL 720x576
日本国内で販売されている DVD プレイヤー( レコーダー ) で再生する場合、日本で標準規格として採用している NTSC を選択します。
- 画像比率:4:3 / 16:9
- 自動 / nopanscan / noletterbox ( 16:9 選択時に有効 )
16:9 の画像を 4:3 のテレビ画面に映し出す場合の調整方法です。16:9 のテレビ画面に映し出す場合はデフォルト値のままで問題ありません。
パン&スキャン : 映像の左右をカットして、画面全体に映し出します。
レターボックス : 画面の上下に黒い帯を入れて、4:3の画面で16:9の映像を再現します。
- その他の設定項目 ( 背景、ボタン、映像オブジェクト、メニュー 項目、プリ・コマンド、ポスト・コマンド
など) は特別な仕様の DVD を作成する場合を除きデフォルト値のままで問題ありません。
特にプリ・コマンド、ポスト・コマンドなど直接入力が可能で、誤った設定を行うと
DVDStyler がフリーズしてしまう場合があります。
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- DVDStyler 画面下の設定するタイトルのサムネイル画像上で 『 右クリック 』
→ 『 プロパティ 』 でタイトル編集画面を表示します。
出力するビデオ画像のサイズ、オーディオのフォーマット、言語などの設定を行います。
ソースのビデオとおなじ品質で書き込む場合は、コピーを選択します。
ビデオファイルをカット編集、トリミング、フェードイン、フェードアウト、フィルター設定などを行う場合は 『・・・』 ボタンをクリックし映像プロパティにて詳細な出力ビデオの設定を行うことができます。
音量、オーディオフォーマットなどのオーディオに関する詳細設定も同様にオーディオ欄の
『・・・』 ボタンをクリックし音声プロパティにて出力オーディオの設定を行うことができます。
任意の位置にチャプターを設定する場合は、『チャプター位置:』入力欄右の
『・・・』 ボタンをクリックして画像を確認しながらチャプター位置を設定することができます。
プリ・コマンド、ポスト・コマンドにコマンドを入れることによりタイトル選択時およびタイトル再生後の動作制御を行うことができます。
プリ・コマンド
- タイトル選択時の動作を制御
選択されたタイトルを先頭から再生する場合は、プリ・コマンドは空欄のままで問題ありません。
再生開始のチャプターを指定して再生する場合は、プリ・コマンドに jump chapter
コマンドを入力します。
例:チャプター2から再生する場合 [ jump chapter 2; ] ※ [ ]入力 は不要
※ この場合指定したチャプター番号がタイトルに存在している必要があります。
またチャプターを追加した直後は、一度 『 OK 』 ボタンで確定してからでないとコマンドが受付られません。
- ポスト・コマンド
- タイトル再生後の動作を制御
タイトル1再生 → タイトル2再生 → ... → 最後のタイトル再生 → 終了のような動作をする
DVD ディスクを作成する場合、以下のようにポスト・コマンドを設定します。※ [ ] 入力は不要
- タイトル1のポスト・コマンド...[ jump title 2; ]
- タイトル2のポスト・コマンド...[ jump title 3; ]
- タイトル3のポスト・コマンド...[ jump title 4; ]
- :
- 最後のタイトルのポスト・コマンド・・・ [ exit; ]
[ jump title 1; ] にすればリピート再生になります。
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- すべての設定が完了したら DVDStyler 画面上の 『 書込み 』 ボタンまたはメニューバーより
『 ファイル 』 → 『 DVD書込み 』 を選択してDVD への書込みウィザードを起動します。
書込み設定画面で、一時保存先用ディレクトリ、書込み方法、書込みに使用するデバイスの選択、書込み速度の選択などの設定を行います。
書き込み方法として次の3通りが選択可能です。
- 生成のみ(オーサリング)
変換された書込み画像品質の確認、メニューボタンの動作確認など DVD への書き込みを行わないでパソコン上で確認する場合。パソコン上の一時保存用ディレクトリにDVDビデオフォルダー
( VIDEO_TS ) が作成された後 Media player が起動し動作の確認を行うことができます。(
複雑な設定をした場合などパソコン上での動作と実際の再生に使用するプレイヤーとの動作は一致していない場合もあるようです。
)
作成されたDVDビデオフォルダー ( VIDEO_TS )を他のライティングソフトで書き込みすることも可能です。
- ISO イメージファイルを作成
ISO イメージファイルファイルをパソコン上に作成し、作成されたISOイメージファイルを他のライティングソフトで書き込みを行う場合。
- DVD に書き込み
DVDStyler の DVD 書き込み機能を使用してディスクへの書込みを行う場合。
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